だれかを愛し、愛されて、恋人同士となり、結婚をし、一緒にくらし、家庭生活がスムーズに回るようにお互いに何かしらの協力をしあいながら築いていく、夫婦という関係性。
そうしていつの間にか、最初の頃は色濃くあった恋人としてのあなた、特別な異性としてのあなたという部分の色合いが次第にうすくなり、
気がついたら空気のような無色透明なあなた、いてあたりまえのあなたという、配慮も遠慮もいらない、性もラクラク乗り越えたようなふたりになっていく方たち、少なくないように思います。
相手に向けるあたたかい視線や、相手からかけられる優しい言葉や、すれちがうときに触れたりすることや、なんでもない日にちょっとしたプレゼントを贈るようなことは、
何年も何十年も過ごす家庭という場にそぐわないと思っているのか、
もしくは、たんに口や手足を動かす労力を惜しんでいるだけなのか、
または、つきあいはじめに惹かれた相手の魅力がもうなくなってしまったのか、
それとも、まだあるのに、それを見つけるじぶんの目も心もなくなってしまったのかわかりませんけれども、
気がつけば少なくなっていたり、なくなっていたりするかもしれません。
ノルウェーのカップルセラピスト、ビョルク・マテアスダッテルが「愛とは焚き火に薪をくべつづけることです」と書いていたけれど、
何もしなくても、愛はつづくと思いこみ、じぶんで薪をくべることも、愛をことばや行動で表現することもおろそかにしてしまったら、
パートナーはあなたの愛をどのように感じてつかみとることができるのでしょうか。
そしてあなたもどうやってパートナーを特別な異性として見続けることができるのでしょうか。
家にいるときまで、誰かに気をつかうなんてことをせず、ありのままのすがたを受け入れてほしいと、思う人は多いかもしれないけれど、
そうして、そんな風に安心して自分をさらけだせる人や家庭に恵まれているということは、すばらしいことだとは思うけれど、
でも、それは、じぶんの機嫌のわるさをむやみにまきちらかしたり、
話すきぶんではないと、だんまりをきめこんだり、
じぶんがきれいに見える格好や、感じの良さや、やさしいことばづかいは、友だちや外の誰かのためのもので、
いちばん近くにいる大切なひとには、そんなじぶんをあえて見せる必要はないということとはちがいますよね。
じぶんのかわいらしいところや、笑顔や優しさや面白さや、女性としての男性としてのセクシャルな魅力を、いちばん大切な人に表現することを、だしおしみなんかしないほうがいいと思いますよ。
いま、まだそばにいてくれるパートナーがいるとしたら、もし、これがつきあいはじめのわたしたちだとしたら、どういうことばをかけるか、どういう態度をとるか、女性として、男性としてどういうアプローチをするかということをときどき考えてみることをおすすめします。
家庭に好きなオトコ(オンナ)がいるのは、いいものよねとおもえたら、いいじゃないですか。
今日のインド料理はゴアで食べたshrimp masala fry /エビのスパイス炒め。
むきエビにすりガーリック、すりジンジャー、ターメリック、チリパウダー、パプリカ、コリアンダーパウダー、ガラムマサラ、レモン、ココナッツミルク、塩を加えて、混ぜ込んで、30分くらいマリネ。
油で両面を焼き、パクチーを散らす。カンタンでおいしいですよ。
ふたりで過ごす家飲みのおともにどうぞ。
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spice+arts やましたのぶこ
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