つきあい始めの頃はあんなにも性的に惹かれあっていたのに(そ、そうでしょ?)、関係が長くなるにつれて、そうでもなくなる、もしくはまったくなくなるということが起こってくるのは、いつぐらいからでしょうか?
一緒に暮らし始めてすぐですか?
それとも、産後ですか?
それとも、夜おそくまで起きているティーンネイジャーが気になるあまりですか?
それとも、なにか肉体の変化や精神的な変化があったからですか?
それとも、もうぜーーーーーーったいに触れたくも触れられたくもないようなパンチ力のある出来事がふたりの間でおこってしまってからですか?
それとも、だって、わたしたち家族ですもの。ムリムリ!ですか?
カップルによって、はっきりとした原因があったり、なんとなく日々の忙しさに流されてそうなったりだったり。それぞれのアレコレがあるようです。
そもそも触れあわなくなっていたことにも気づいていなかった、という場合もあります。
それとは別に20年30年というつきあいが長いカップルでも、セックスをふたりの関係というポットを温め続けるためのトロ火のように捉えているような方たちもいます。
大きな声では言わないし、言うつもりもないようですので、わかりにくいのですが、わたしのところでは、ときどき聞く話です。
性的なふれあいを介して流れるエネルギーが、関係のソコココに感じのいい影響を及ぼすということが実体験として感じているような人たちです。
セックスをしない人たちや、カップルのセックスを(関係外は知りませんよ)アーリーリタイアした人たちの声がやけに高らかに響き渡るこの国で、そういう人たちの声はあまり聞こえてきませんよね。関係が長い人たちのそのような話は特にね。
そういう人たちが話すことで印象的なことは、セックスが自分たちの関係性にとって大切なことであり、そして、大切にするからこそ、後回しにしないように、おたがいに意識してふたりの時間も場所もエネルギーも確保できるようにと、気を配っているということです。
女性の性は、ひと月の間に排卵を軸としてリズミカルにゆらぎますし、生理開始、妊娠、出産、更年期、閉経など一生を通してもダイナミックに変容していきます。
だからこそ、ひと月のサイクルやライフステージのあるタイミングでは、ホルモンの影響によってまったくそういう気持ちになれないとか、反対にそういう気持ちが盛りあがるということもおこってきます。
ただ、自然発生的なホルモンだよりの方達が案外知らないことのひとつとして、
女性は、性欲というホルモンに突き動かされるような衝動に頼りきるのではなく、ーそれに頼りっぱなしにできるのは、関係の最初と20代だけですー
セックスがふたりの関係にとって大切なことだという認識を共有しているふたりならば、繊細に触れられることで、性の感覚が呼び覚まされることが女性にはあるんだよということがあります。
最初に強い欲望ありきではなく、欲望がカラッとフラットな時でも、ふれられることによって呼び起こされるように、微細な感覚が大きなうねりへと変化していくことがあります。
そしてもしかしたら、そっちの方が終わった後の充電度合いとしたら高いということがあるかもしれません。
セックスを大切に考えるふたりならば、時間をかけて、ゆっくりと、そして優しく、変化を一緒に楽しんでください。
女性はなるべく自分の感覚にフォーカスして、自分の気持ちよさの中にどうぞ存分にどっぷりとダイブしたらいいな。
音や香りが感覚ダイビングに効果的だと思うのならば、お気に入りのそういうものを用意するのもおすすめです。
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今日のインド料理
自家製レーズン酵母で作った、ナッツたっぷりのsweet naan。
spice+arts やましたのぶこ
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