以前、女の性機能障害について調べていたときに、MSDマニュアルの家庭版でDr. Rosemary Bassonが、
「(女性は)特にパートナーとの関係が長くなってくると、性行為を始める前の時点で、性欲がほとんど、あるいはまったくない場合が多くなりますが、
性行為を始めて性的刺激が始まると、性欲が生じてきます。」とはっきり、しっかりと書いていたのが印象的でした。
つきあいの長いカップルの場合、女性は、突き動かされる欲情から、セックスをするというよりも、
丁寧になでられたり、ふれられたりしているうちに、性的感覚が起動し、気持ちよさを享受しはじめます。
ここを覚えておかないと、つきあい始めの頃にはあった、「あーしたい!したーい!」というドーパミン溢れる怒涛の性欲がわかないので、セックスはできません。したくありません。ということがおこり、
なんともさっぱりとした性愛抜きのお友だちカップルのできあがりということになります。
おふたりがおんなじ気持ちならいいのかもしれませんし(しつこく言いますが、コ・ト・バでちゃんと確認しましょうね)、お友だちくらい仲良くできればいいんですけれどもね。
ずっと前に、有名な方が「セックスレスになってからでしょう。本当の夫婦は」とテレビで話し、賛同の声が多数あったようですが、(んー、この方の妻はどんな思いでそれを聞いていたんでしょうか。
わたしなら泣いちゃいますね。いや、猛ダッシュでヨソに走りますね。)
これ、「(特に女性は)性欲だのみではなくなってからでしょう。本当の?性愛は」という言葉に置き換えたくなっちゃいます。
女性は日々、生活を共にするパートナーに衝動的な性欲がわかなくなったことを、
あの人に、もう性的な魅力を感じないからとバサリ切り捨てたり、
じぶんが歳をとりすぎて性欲がなくなってしまったと思い込んでしまったり、
どこぞのワクチンに性欲減少の薬を盛られたんじゃないんだろうかと疑心暗鬼になってみたり、、、
ただ、ただ、女性の性欲の立ちあがり方の性欲先にありきのパターンしか知らないだけで、そんなことを思っているのだとしたら、あーもったいないなー。
もちろん、長いつきあいのパートナー相手でも、能動的な性欲がわく時もあります。
タイミングは、女性それぞれで、排卵前後とか、生理前後とか、何か刺激があるものを見たり、聞いたり、嗅いだりしたときとか、ナイスなメンズに会った時とか、パートナーのちがう側面を見たときとか、いろいろなトリガーはあると思います。
でも、そういうホルモンや脳内刺激ありきの状態からでなくても、ことばや皮膚からの微細な刺激で、性的感覚を喚起させることはできますよということです。
もしかしたら、女性の方が小さな火種を大きな炎にするようなタフなパワーを秘めているかもしれませんよ。
性欲からピークへの直線コースだけではなく、あの道からもこの道からも何ならゴンドラからでも、宇宙船からでも到達できますし、
ピークに到達しなくても、手前の小道を行ったり来たりするのもいいわよねーという、全方位的な、いかようにでもなりますよ、という柔軟性にとんだ性でもあると思うんです。
ただですね、こういう性、性愛のスタンスでいるためには、日々の生活での言動やふるまいが肝になることを、ガリガリと心に刻みこんでおいてください。
日常生活が、極上の前戯ともなりうるし、極厚の壁、ストッパーにもなり得てしまうということです。
ふだん、男性パートナーが、
ちょっとした見た目の変化や(いい変化ですよー。太った、老けたはいりませんからね。)、カワイイやキレイダネや、その服似合うねとか、そういう気持ちよくなるようなことばを口にしているかどうか。
だしおしみしていないかどうかということも大事になってきます。
会話はパートナーの心を気持ちよく撫でる行為でもありますからね。
髪にふれる、手を握るなど、何気ないスキンシップで、愛おしさを表現しあっているか。
優しさや思いやりを示すことができているかどうか。
お互いに心もカラダも満たされるような気持ちのいい性愛をふくめた、パートナーシップを築いていきたいと思うのでしたら、
こういうことは大切ですし、女性からも、どんどん、じぶんが欲しい態度や言葉を上手に貪欲に求めていったらいいですよ。
女性がセックスをする気がないときでも、「つかれてる!」や「そういう気分じゃな~い」や、「ムリっ!ムリっ!」などのカンタンな言葉で男性パートナーを突き放すのではなく、
もしかしたら、はだかで抱き合う、そっと触れられることから、ゆっくり始めていったら、性的情動がフツフツと湧きでてくるかもしれませんよ。
もっと女性自身、じぶんの性をケアするという意味でも、パートナーを利用、、、あら、あらっ、うっかり口がすべりました、、、ご活用、、、ん?
アイしあえたらいいのにな!あぶない、あぶない。
気持ちいいことをいっぱいして、人生をふふっ、と、潤わせていくような人たちがふえる、ゆかいな2022年になりますように。
ことしもよろしくお願いします!
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きょうのインド料理
Apple jalebi/りんごのジョレビー
ジョレビーは水で練った小麦を揚げ、あまっあまのシロップに漬けて作る、歯がいたくなるくらいあまーいお菓子。
ジョレビーには、バニラアイスを添えるのがベストよ。というあまくキュートなインド友だちの言葉通り、あら不思議あまみがほどよい!
あまいモノ✖️あまいモノ=ほどよいあまさの法則。おそろしや。
わたしはベーシックなジョレビーより、りんご入りの方が好き。よく通っていたお店で「マダーム」って言われながら、できたてアツアツを食べるのが好きだったな。
spice+arts やましたのぶこ
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