夫婦や恋人同士の性と性のやりとりをあらわすときに、セクシャルコミュニケーションというコトバを好んでつかっています。ながいのがナンですが。
セックスだと、双方のコミュニケーションという意味だけではない、一方向や多方向、無方向など、多くがふくまれすぎるような大雑把さがあって、本意がつたわりにくくなるような気がしてしまうからです。
夫婦間の性は、ヤル・ヤラナイ、ヤッタからいいでしょ、ヤラナイからダメでしょという単純なマルバツゲームではありません。
んーーー。ヤル・ヤラナイと、カジュアルな表現にのっかってみたら、このdoな用語は、ダシイレ、ダシイレという単純運動とむすびつきやすいコトバだと思ったよ。コトバはじぶんの世界をつくるよ。きをつけよう。
それよりも、そのことによって何を得たり、感じたりしたいのか、何を得たり、感じたりできないから、したくないのか。
そこをちょっと考えてみた方がいいんじゃないかな。
求めるものが、愛情を感じたいなのか、親密さを感じたいなのか、大切にされたいなのか、異性として認められたいなのか、、、じぶんの奥にひそむそれをジロリよーくのぞきこんでみてください。
夫婦間の性が、ふたりの性のなかだけでクルッと完結するかというと、まずそういうことはありません。
生活の場をともにし、おたがいの人生にいやがおうでもどっぷりと影響しあうパートナーとの性は、シングルの性とも、婚外の性ともちがい、もっと複雑多岐、有機的に日々のいろいろな状況とからみあっています。
ふだんの何気ない日常のなかで、どういうコトバのやりとりをしているのか?
意識、視線、表情、態度などコトバ以外のやりとりはどうなのか?
そういうことがジワリジワリとふたりの関係にも、ふたりの性にも、影響をあたえつづけていきます。
カップルの関係を良くするようなメソッドはたくさんあります。
本もいろいろでていますし、カップルカウンセリングを受けるという方法もあります。
どのメソッドでもよくいわれることは、感謝の気持ちをこまめに伝えるということの大切さです。
それは、あなたのしてくれたこと、言ってくれたことがわかっていますよ。受けとめていますよというメッセージでもあるからです。
感謝の気持ちがあっても、コトバで伝えないことには、相手にはわかりません。
あなたのパートナーはエスパーではありませんよね。
言わなくてもわかってくれているハズなんて思っているとしたら、都合がよろしすぎます。
そんな口をうごかす労力を惜しむような、夫婦間省エネモードなんて、いらないなー。
パートナーがしてくれたことの、どんなささいなことでも言いすぎくらいに、ラップのYOくらいに、民謡の合いの手くらいに「ありがとう」と言えるようにした方がいいと思います。
「ども」や目礼ではありません。声にだしての「ありがとう」です。
それができるようになったら、つぎは、もっと具体的な感謝を示すということにも、いきおいにのって、とりくんでみてください。
こういうことをされてすごくうれしかった。ありがとう。というようにです。具体的なということがポイントです。
パートナーからの感謝の言葉がないのに、なんでわたしだけ言わなきゃいけないの?
という、オリンピック選手なみの負けてたまるかー!という不屈の精神をおもちの方がいますが、近々、関係を解消すると決めているのならば、そのままどうぞお進みください。
そうではないのだとしたら、ヒエビエとした関係サイコー!冷房いらず!夏場にはうってつけ!なんて人はいないわけで、
気持ちが通い合うようなあたたかい関係を築きたい、みたいな気持ちがあるのならば、相手を変えることはムズカシイので、じぶんが変わるしかないんです。
じぶんが変わることができれば(カンタンなことではないのですが)ふたりで育てている関係性の性質が変わることもおきてきます、そうしたら、もしかしたら、ひょっとしたら、相手が変わるかもしれないという可能性があるかもしれませんよ。(カンタンなことではないのですが。ふたたび)
感謝の気持ちを伝えるということは、あまりにもいろいろな人がいっているので、イマサラ感がザラつきますが、
それでもやはりここをすっ飛ばして、パートナーと愛あるきもちいいセックスがしたいーーーー!なんて思っている人がいたとしたら、
そこはまずパートナーにフツーに「ありがとう」を言えるようにしたほうがいいですよとお伝えしたい。
それがあっての、つぎです。
また、ながい。いつもありがとう!
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親密なパートナーシップを築きたい方のための、性とセクシャルコミュニケーションのご相談がありましたらメールにて、お気軽にどうぞ。フリーです。何か売りつけたりしませんので、ご安心ください。対面もあります。
spice+arts やましたのぶこ
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