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執筆者の写真spicearts

わかさというおバカさ

更新日:2022年2月14日

つきあいが長いカップルですと、ふたりで過ごした、よろしい記憶もたくさんあるでしょうけれども、


忘れたいのに忘れられないような、よろしゅうない記憶も、いくつかあることと思います。


そして、よろしい記憶よりも、むしろそのよろしゅうない記憶の方が脳内で幅をきかせて、ふたりの関係の足かせとなって、べたりまとわりついてしまうということ、あります。


あのときあの人はこうだった!

こう言った!!

あんなことをした!!!


という、カンタンにゆるすことが、はばかられるようなコトバやタイドたちのことです。


とくに、結婚生活がはじまっておたがいそれぞれの家庭内カルチャーを背負って暮らしはじめた最初の頃や、妊活中、妊娠したとき、出産後など、


人生のナイーブな時期に受けた、傷つけられたコトバやタイドは、根強くひっついて、その後のふたりの関係に影響をおよぼしていきます。


とはいえ、時計の針を巻き戻すことも、吐かれた言葉を取り消すこともできません。



そんなことができたら、どんなにかいいのに。


わたし自身のことを振り返ってみても、20代は、ひどかったな。


じぶんのことしか考えない、パートナーへの配慮や思いやりもない、関係を築いていこうという意識もない、過剰な自意識だけがカラカラと空回りしているような、

おバカまるだしの人間だったという恥ずかしさと、ごめんなさいが、つのります。

あきらめないでくれた夫よ、ありがとう。


神経学者のサマービル博士がいう、人間の脳は30歳以上になってようやく成熟する、という説がわたしには都合がいいので、採用してまして、

説同様、30歳すぎてから、ようやく相手の気持ちを推し測るようなことが、すこしは、できるようになってきたようなわたしとしましては、



あなたを傷つけたパートナーも、もしかしたら、ひょっとしたら、


たんに若くて、脳がまだ成熟しておらず、考えが浅くて、それを言ったらどのくらいあなたが傷つくとか、悲しむかということに思いをはせるような、想像力を働かすこともできず、


子どもっぽい自己保身だけで、反射的によくないコトバやタイドを発してしまったのかもしれませんよ。


と、過去のじぶんを弁護するような気持ちでそう思います。というか思いたい。


そして、あなたのパートナーも、大人になった今、じぶんでも、思慮も配慮も遠慮もない態度や発言をしてしまったものだと、若かった頃のじぶんを恥入っているかもしれません。わたしです。


もし、若いときにうっかりパートナーを傷つけるようなことをしてしまった方は、いつだって遅くはありませんので「ごめんなさい」とヒラにヒラに謝ってください。


相手はもう忘れているだろうなどと思わずに、傷つけたという自覚があるのなら、きちんと謝った方がいいですよ。


そうすることによって、ふたりの関係性がもう一段階、深いフェーズに移行するようなことがおきてくるかもしれません。


あなたがひどく傷ついていたということに、気づいていない場合もあります。


それも、そのまま放置をしとけば、いずれ時が解決するだろうなどと思わずに、きちんと傷ついて、かなしかった旨を伝えてみてください。


だって、傷ついたことをじぶんの奥底に閉じ込めて、きっちりとフタをして、しまい込んだら、うまいこと忘れてましたー!

なんてことはそうそうありませんからね。


経験がある方はよくご存知ですよね。


もし、相手が謝ったのに、まだフツフツとしてしまうようでしたら、


あのときのあの人もわたしも、今よりもずっと若くて、脳もまだ、まだ完成していない、未熟で、おバカなワカモノたちだったんだよなー。


という、気やすめのフレーズをふりかけて、じぶんじしんが、感情に押しつぶされて苦しくならないように、少しスキマをつくってあげてください。


じぶんを大切にすることは、ふたりの関係性をよろしいものにする、最重要ベースとなりますからね。


どうぞ心温まる、Valentine monthをお過ごしください♡




きょうのインド料理


スパイスホットチョコ シナモン、ジンジャー、ブラックペパー、クローブを水で煮出してから、チョコレートとミルクをくわえる。ローズの花びらをパラリ散らして、アイを添える。


***

メールでの往復セッションはじめました。

詳しくはコチラ にて。


spice+arts やましたのぶこ

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