どうしてこの人なんだろう。
こんなにたくさんの人がいるなかで、どうしてこの人をえらび、一緒にくらし、こどもまでいるんだろう。
そんなことを思うことありませんか。
どういう人と、どういう関係性を築き、どのような日々の暮らしを送るかは、イタいくらいのド直球で、じぶんの人生に関わってきます。
同じ屋根の下で、同じ空気をすい、同じものをたべ、ねむる日々が10年、20年とつづくと、パートナーの精神状態や、ものごとのとらえかた、かんじかた、姿勢やカラダの動かし方のクセまで、いやが応でもうけとりますし、じぶんも相手にそれほどのことを、なにが何でもあたえています。
わたしはわたし、マイウェイを貫き通すぜというおのれがツヨイかたでも、
相手のことがスキでも、それほどじゃなくても、それはおこります。
パートナーのイヤなところが見えたら、もしかしたら、それはあなたがあたえたものの副産物かもしれませんよ。
カップル、夫婦という関係性は生き物のように育てていくものです。いいきります。
気にもかけず、思いやることもせず、ふたりの固有のコミュニケーションの技術の腕をあげることも、愛情の表現方法を工夫することもなく、なんとなくでは、スクスクと育つわけはありません。
さまざまな人間関係があるなかで、暮らしをともにするパートナーときちんと向きあってよい関係が築けるように、全力ではたらきかけることが必要なのは、
ふたりの関係性がじぶんの人生そのものに、完全なる影響をあたえつづけていくからです。
ここのご自覚があまりない方が多いように感じています。
仮面夫婦などという、つまらない関係にあまんじていると、つくりモノ、かぶりモノをかぶったまま、フィットしないニセモノの人生を歩くようなことになりかねません。
まんぜんと日々をやり過ごし、子どもが巣立つことや、相手がいなくなるのを耐え忍んで待つくらいだったら、
じぶんの本心とちゃんと向き合って、本当はどういう関係を築いていきたいのか、なんでわたしは怒っているのか、なんで悲しいのか、なんで傷ついているのかということを問うてみて、相手にそのきもちを差しだすことを恐れないでほしいと思っています。
そして、その問いのなかには、カップル特有のコミュニケーションアイテム、セクシャルコミュニケーション、セックスのことも盛り込むことを忘れないでください。
セックスはカップル間の独立した特殊なカテゴリーではなく、カップルの関係性のすべてのパートにパラパラとふりかかってきます。していないは、していないがふりかかります。
いいようにもわるいようにも、直接的にも間接的にも作用していくような底力をもっています。
セックスのなんとなくの違和感もそのまま放置せずに、気持ちよくないわけじゃないんだけれど、もっとちがうやり方があるじゃんないのかな?とか、もっとじかんをかけてていねいに触れてほしいとか、余韻を感じたいなど、
じぶんのなんとなくをおざなりにせず、ふたりで問いを解くことを大切にしていってほしいと思っています。
はじめは小さな違和感だと思っていたことが、いつの間にか大きな違和感、大きなズレ、大きな不信感、もう絶対にふれられたくない!へとつながるなんてことになったら、あともどりはナカナカむずかしいですからね。
ムズカシイだけでムリではありません。やりようはあります。
じぶんの人生が疲弊してしまわないように、ふたりの関係性の前に立ち止まって、じぶんでできることは全部やってみる、相手に言いたいことを相手に伝わる言い方で全部いってみる、など、すべての手をうってみてください。
そうして、やるだけのことを存分にやり尽くしたのならば、いまの関係が終わるような状況になったとしても、つぎの人やほかの人間関係でその経験は圧倒的にいきてきます。
くれぐれも、やり尽くした場合にかぎりますということをお忘れなく。
セクシャリティのあり場は、どう転んでもいいようにケアとメンテナンスをおこたらないようにしましょうね。
*きょうのインド料理
Lamb keema curry/ラムキーマカレー
多めの油でホールのクミン、カルダモン、クローブ、チリ、taji patta(インディアンベイリーフ)、たっぷりのニンニクみじん、しょうがみじんを炒め、玉ねぎみじん、トマトみじん、ミンチラムを加える。
パウダーのコリアンダー、クミン、ターメリック、チリ、粗挽きペパー、塩、ゆでグリンピースを加え煮込む。
ガラムマサラ、刻みパクチーを加えてできあがり。
ミンチラムが売っていなかったので、家でチョップしてみた。コリアンダーパウダーをたっぷりきかせるとラムとの相性がいい。
spice+arts やましたのぶこ
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