ふたりがはじめて出会ったときのこと、おぼえていますか?
カレ(カノジョ)のどんなところに魅力を感じたでしょうか?
はじめてのキスは?
はじめてベッドで過ごしたときのことは?
ワークショップやセッションの中で、ふたりのラブストーリーをきかせてもらえることがあります。
本人もしばらく思い出していなかったような、スゥイートなはなしをされる様子は、どなたもかわいらしく、こちらもうれしくなります。
「人はなぜ恋に落ちるのか? 恋と愛情と性欲の脳科学」の著者、ヘレン・E・フィッシャーの有名な説によると、
ドーパミンをはじめとする、恋愛覚醒ホルモンがドッパドッパ脳内からでるのは6−8ヶ月間程度とのこと。
恋に落ちると、この恋愛ホルモンのモザイク効果で、相手のよいところは誇張され、
わるいところは見えにくくなるということがおこってきます。
そして、この期間がすぎると、愛情や信頼、安心などによるつながりという、さらなる奥の間にズズズイーと進むこととなるか、進むことなく関係を続けるか、関係を解消するかということになります。
このモザイク効果がなくなった時に、恋に落ちたときには気がつかなかったような、相手の短所がグッと際立つようなことがおこったり、
長所と捉えていたことの裏面が透けて見える(おおらか→だらしないなど)という、世にも非情なことがおこってくる場合があります。
あれ?こんな人だっけ?みたいなね。
とくに、となりにいてあたりまえという、生活共同者の視点だけになってしまうと、つきあい当初に感じたカレ(カノジョ)の好きなところ、魅力的なところが見えにくくなりがちです。
あなたが以前惹かれた、カレ(カノジョ)のよさを、今もまだ感じることができますか?
それとも、もうすっかりなくなってしまいましたか。
そして、以前わたしのどんなところを、カレ(カノジョ)は好きになってくれましたか?
それは、まだわたしのなかに残っていますか。
人間には、よかったことよりも、相手にされたイヤなことや、傷つけられたコトバなど、負の出来事のほうが強く印象に残って、思い続けてしまうような性質があります。
イケメンの前歯にはさまった青ノリのようなものです。
そこばっかりに目がいっちゃって、イケメンがぜんぜん見えてこなくなっちゃう。
されてイヤだったことをくり返し思い返して、エネルギーを消耗するのは相手ではなく、じぶんじしんです。
じぶんのココロがマイナスの感情であふれないように、こまめにケアすることは、
ふたりのいい関係を育てていくためにも、とても大切なことです。
うっかり忘れがちなプラスのこと、
パートナーにされてよかったこと、うれしかったことをできるだけ心に留めておくことを意識してみてください。
めんどうくさーいと言っている間に月日は流れ、いつの間にか日々の雑多さにパートナーのよさが埋れてしまい、見つけだすことがむずかしくなってしまうかもしれませんよ。
ときどき、相手にしてもらった、うれしかったことや、
よかったことの記憶の甘い飴の包み紙をそっとあけて、
ペロペロするようなことを大切にしてほしいな、と思っています。
ふたりの関係を少し立ち止まって見つめるためのお手伝いができるかもしれません。
どうぞセッションに遊びに来てください。
もしかしたら、チャイの秘密の効能で、忘れかけていた大切なことを思い出すかもしれません。お待ちしてます!
*今日のインド料理
インドの友だちからのいただき物Papad(パパド)。
マメをペーストして乾かした、うすやきせんべいのような感じ。塩気がきいてます。
トマト、玉ねぎ、パクチーのみじん切りを乗っけてレモン汁とチリパウダー、今回はチャットマサラをパラパラしたmasala papad(ビールのつまみ以外のなにものでもないマサラパパド)。
みじん切りの粗さはインド風。と、ごめん!なんでもインドのせい。
spice+arts やましたのぶこ
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