ふたりのカンケイをどう育てているのかという目でいろいろな夫婦をみたときに、ところどころで、フリーンの音がチリンチリンーっと鳴りひびくのがきこえます。
ワークショップでも話題になりやすいワードですし、その経験をのりこえられた方たちは、ほんとうに大変だったことと思います。
どうぞご自身の内面をきずつけすぎないように、ご自愛ください。
それくらい、フリンは夫婦カンケイの1、2位をあらそう危機、ながくつづく可能性のあるつよい破壊力と影響力があります。
どんなに仲がよいカップルでも、男性でも女性でも、若くても、若くなくても、うつくしくても、そうじゃなくても、穏やかな日々でも、まさかこんな大変なときにでも、おこりうることです。
ご自分のまわりをグルッと見まわしてみてください。だれにでもおこりうることだということが、すぐにわかるんじゃないかな。
ワークショプや個人セッションでも、
「もしあなたのパートナーがじぶん以外の人と深いカンケイをつくっていたらどうしますか?」
とお聞きすることがあるのですが、よく考えたことがないという方がほとんどです。
お気づきの方も多いと思いますが、フリンは、流行りのウィルスなんて非じゃないくらい、首都圏問わず、マンエンしています。
ですので、毛嫌いしすぎて思考ごとバサリ斬り捨ててしまったり、わたしやわたしたちにはカンケイないことと、しすぎない方がいいんじゃないかな。
ほんとうは、家事の分担、仕事と家庭のバランス、子どもの教育やお金、2人の性のことなど、夫婦で話しあって、共有していく話題のひとつとして、
「だれかほかの人を好きになったらどうする? だれかと性的な関係になることについてはどう思う?」といったことなどを、甘いものでもたべながら、カジュアルに話すことがあってもいいのになと思っています。
そのときに、ゼッタイいやーーー!即リコン!とか、チョン切ってやるー!とか・・・
これ案外おっしゃる方が多いので、本当にそんなにカンタンに切れるものかと調べたら、阿部定以降でも、切られている方けっこういるんですね。寝ているときに、チョキンがスタンダードです。・・・
そういう極端な結論めがけて猛ダッシュしてしまうと、自分の考えを深めることも、相手の話しを聞くということも難しくなってしまいます。
せっかくの、おたがいのきもちや考えのやりとり、という大切な機会がうばわれてしまうのは、とてももったいないことです。
自分の常識、信じていること、価値観が、パートナーとすべて一致するということはありえません。
つきあいがながくても同じです。
あなたが思っているよりも、パートナーは、男女のハードルが低め、もしくは跳躍力高めのアスリート並の価値観をもっているかもしれませんよ。
あなた自身はどうですか?
だれかを好きになる、欲望があふれるという脳内物質ドックドクの衝動にあらがうことは、あんがいカンタンではありません。
若い時のじぶんを振りかえると覚えがありますよね。
ただ、行動にうつすのか、もし、うつすとしたら、ふたりの夫婦カンケイにどういう影響をおよぼしそうなのか。
想像のつばさを恐る恐るひろげて、ふたりで話してみてください。
体験者に話しを聞いたことがある方なら、関係修復のハードさ、パートナーのメンタルが危うくなってしまう可能性、子どもへの影響、慰謝料、仕事への影響など、もっと具体的に話せるかもしれません。
想像がギシギシいって、つばさが、のばしきれないーかもしれませんが。
セイカイはもちろんありません。
こういう話題でも、じぶんのきもちや考えを、気負うことなく話しあえることができる夫婦は、カップルとしての成熟度が高いように思います。
とはいえ、そういう話しができるからといって、そういうことがおこらないかというと、そうはいかないのがムズカシき人生なのですが。
まだ少数ですが、ほかの人との関係をおたがいにオープンにして婚姻関係を続ける方たちや、ポリアモリーなど、既存のカップルの形とはちがう、おたがいのちょうどいい地点をひたむきに模索している先駆者のような人たちがいます。
みつからないように、ヒソカにほかの人と関係をつくっていくみたいなことが、なくなるとは思いませんが、そしてそのヒソカにという、非日常の甘い汁に身をゆだねたくなるときがあるのも人間なのかもしれませんが、
それでも、ヒソカにしなくても、だからと言って、気持ちを押さえ込まなくても済むようなやり方をふたりで探していくような夫婦が、これからもっと増えてくるような気がしています。ながいきして見届けないと。
あつさやわらぐインドのアンマに教わった、にんじんサラダ。コリアンダーリーフとトマトのみじん切りを加え、味つけは、ブラックソルトとレモンのみ。カンタンなのにインド。
spice+arts やましたのぶこ
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