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執筆者の写真spicearts

そういうことをしない国

そういうことをしていないカップルが多い。ということが、世界のほうぼうに知れ渡っているわたしたち、ジャパニーズです。


大きな声で言いふらしたのは、2013年にBBCで放映された、"No sex please, we are Japanese" という番組でしょうか。


タイトルのインパクトがつよいので、世界を駆け巡る速さも駿足だったんでしょうね。


そのわりには、日本の高齢者事情をメインとしていて、タイトルとあまりマッチしない内容のように思うのですが。


そういうことをしていないカップルのなかで、ウチはそこにカウントされてないよね。という認識ゆるめの方たちが結構いらっしゃるように感じています。


ふたりのセクシュアリティの現在地の状況把握が、できていないという方がたです。


肉体の明らかな逼迫感が少ないぶん(個人差あり)、女性の方が現在地が見えていないという場合が多いという印象です。


では、おうかがいします。

いつ頃そういうことをしたという記憶がありますか?

「ん?ん?あれ?今10月?今年は、、、してなかったな。ん?去年は?」月日が経つのは早いもの。

指折る手を見ながら、Time fries. というヘタな英語が口をついてでてきそうなときがあります。


そういうことをしていないという定義、勝手に決めてくれるなという気もしますが、

色んなところで言われているので、もうさすがに行き届いているだろうなと思いきや、まだ知らない方もいらっしゃるので、


おさらい的にここに記しておきますと、日本性科学会認定「セックスレス」とは、

「特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1か月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合」だそうです。


何でも病気みたいに定義しないでよ。余計なお世話だという声はおさえて、おさえて。


おふたりでその方がいいよね!そうしようー!とそういうことをしないことを、指差し確認できていればそれでいいのかもしれません。


それでも、明るく仲良くほがらかな夫婦です。毎日が楽しく幸せならば、なにが問題があるのでしょうか。


そうですね、でも、もしかしたらですね、それぞれの無視されたセクシュアリティはいじけてちぢこまって、グレかけているかもしれませんよ。


生命を産みだすほどの性の力強さを甘くみない方がいいんですけれどね。


そういうの、ウチはもういいんですという方の言外には、そういうのからの、ああいうの、あんなの、あれっぽっちの、という声がもれだしているような気がするんです。

なんてイジワルなものの見方でしょうか。


だってやることいっぱいあるし、つかれててそれどころじゃないし、ほかに楽しいこといっぱいあるし、おいしいもので満たされるし、ひとりで補えるツールがたくさんあるし、すべてはスマホが解決してくれるし、お金さえ払えばなんとでもなるし。


そういうの、、、ではなく、替えのきかない、あんないいもの、だとしたら、人ってそうそう早くに、争うようにイチ抜けするような気がしませんし、失いかけていたら、何とかしようと、もがくと思うんです。


セックスレスの原因を簡単に言い当てることも、解決することもなかなか難しいのは、ふたりの関係性はもちろんですし、じぶんの性、じぶんの人生への向き合い方、親やコミュニティからの影響や、以前おつきあいした人とはどういう風だったかなどなど複雑多岐だからです。


そして、何度でも言いますが、すればいいというものでもなく、天下のWHOにも、


セクシュアルヘルスとは、セクシュアリティに関して、身体的、感情的、精神的にも、そして社会的にも満たされた状態にあることをいいます。それは、単に病気でないとか、機能障害ではない、弱っていないということではありません。WHO、2006)

とあります。


おたがいの愛情が深まるような、満足できるような(なにを満足とするかは人それぞれです)性を交わすということでなければ、不満足を募らせて相手との距離は離れるばかりです。


先日、ある高級な街で、高級そうな初老の夫婦がタクシーを待つ列に並んでいて、妻が夫に「わたしはね、ずーっと、ずーっと我慢し続けているの。今日だって、ひとりでいけばいいのに、なんで私はつきあわないといけないの。あーーもう、私の時間を返して!!!」と怒っておられました。何も言わずにうつむく夫。


思わず、なんの話?と疑うあたり、かたよってますね。わたし。


こういう夫婦をみると、この方達は温かなふれあいをいつから失ってしまったんだろうと考えるんです。


よくある、

じぶんの感情や気持ちを相手に伝えることを怠り、勝手に我慢して勝手に疲れて、突如、怒りが噴出する妻と、


じぶんの感情や気持ちを感じて表現することを、若き日のいつかどこかに置き去りにしてしまったので、だまりこくるしかない夫。


おたがいにふたりの関係性にコミットすることを放置していると、こういうことになるのかなと考えた秋晴れの昼下がりでした。


セッションおまちしています。



*今日のインド料理

Rava idli/インド蒸しパン

最近イドリ専用蒸し器が発動していないなと思い、イドリをつくってみたー!

ついでにサンバルもつくってみたー!

このイドリは、豆米発酵の定番イドリではなく、Ravaというセモリナ粉とヨーグルトで作るバージョン。


spice+arts やましたのぶこ


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