「子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法」という、なかなかインパクトの強いタイトルの本がありまして、とてもおもしろく、ためになるかと思いますので、色々な方にご紹介しております。
ジャンシー・ダンというアメリカのライターが書いた本なのですが、日本語訳した出版社が逸脱した解釈で、このタイトルにしたのかと思いきや、原題がHow Not to Hate Your Housband After Kidsでしたので、そのまんまでした。
ニクムという、なかなか強めのワードですので、抵抗がありましたら、大キライになる、キュッとシメたくなる、もしくはソフト(?)にスキじゃなくなる、という言葉に置き換えてみてもよいかと思います。
ふたりともニューヨークでフリーランスのライターとして活躍、経済的にも自立し、家事も分担、精神的にも成熟したカップルであるという自負があった夫婦が、子どもが産まれたとたん、むき出しの感情をぶつけ、あるいは防御のバリアの中に閉じこもり、ファイティングしていく様子が、ゆかいなくらいストレートに描かれています。
それでも、本来ならば人生の恵みのときともいえるような、2度と戻らない小さな子どもとの生活を、このままいがみあって暮らしたくないという思いで、専門家(カップルセラピスト、人質解放交渉人、ファイナンシャルセラピスト、片づけマスター、セックスセラピストなどなど)にアドバイスをもとめ、関係修復の道のりを辿っていく様子は、参考になることしきりです。
今まさに産後の方や小さなお子さんを子育て中の方はふかーく共感できるでしょうし、産後、時間が経った方たちも、あの時の大変さ(ニクタラシさ?)を追体験できることと思います。
この本の著者は、受精したいと思えるくらい(文中より)愛している夫をディスりまくっている自分に嫌気がさし、さらにそのことが子どもに影響を与えているということにも絶望し、この現状を変えるのは今しかないと、
じぶんが本当に望むのはどういう状態か?
結婚生活がふたたび円満となるような効果的な戦略はあるのだろうか?
夫婦が仲良く、家族みんなが安心できる日々を送るためにできることは何なんだろうか?
と、関係の前に立ち止まって、こたえを探していきます。
この本ではアメリカのカップルのデータが随所に出てきますが、日本でも東レ経営研究所が発表した「女性の愛情曲線」という有名なデータがあります。
ここには、ライフステージによって変わりゆく妻の愛情がシビアに示されています。
結婚直後から下降していく妻の夫に対する愛情が、出産直後一番低くなり、それからこどもの成長にともなって、少しずつ愛情が回復していくグループと、さらにより低くなっていくグループとに分かれるという、「子はカスガイ」ではなく、「夫はカスguy」みたいなきびしめの結果がでています。ネットで見れますのでよかったら。
産後をとっくにすぎた、10年、20年後までもニクタラしさを引きずる、もしくは、増幅させるということにならないように、鉄は熱いうちに打ちたいという方、この本はおすすめです。ニクマレタクない男性も、ぜひお読みください。
そして、セッションにもよかったらお越しください。
わたしは、子どもがずいぶん大きくなったので、そんな時期もあったよねーと人ごとのような忘れたフリをしていますが、感情むき出し、毒吐きまくりのひどい時期がありましたねー。ホルモンのせいか、睡眠不足のせいか、記憶力喪失が甚だしく、覚えていることが少ないのですが(ということにしておこう)夫はよーく覚えているというね。おそろしいことです。
*今日のインド料理
ひよこ豆のフリッター
一晩たっぷりの水に浸したひよこ豆を、フードプロセッサーでペーストにする。
刻んだ青チリ、玉ねぎ、コリアンダーリーフ、塩、ターメリック、クミンシード、コリアンダーパウダーを加え、丸め、低温でじっくりと揚げる。最後に高温でカリッとさせる。
spice+arts やましたのぶこ
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