パートナーと一緒にいるとき、会話をしているときに流れる、じぶんの脳内BGMに耳をすませてみると、
濃厚ラブソングが流れている方もいるかもしれませんし、
小川のせせらぎのようなヒーリング系の穏やかなサウンドが流れている方もいるかもしれません。
そんな方たちでも、ときには相手への不満や不安という、ジョーズ登場のような不穏な音楽がなりひびくときや、
怒りや憤りという、デスメタルなみのシャウトがとどろくこともあるかと思います。
つきあいが長くなれば長くなるほど、いろいろなときがあるのはあたりまえです。
ただね、この心穏やかではいられないBGMが、ときどきではなく、日常的に再生しつづけることになると、カクジツにふたりの関係に影響をおよぼし、おたがいを引きはなす力となって作用しつづけてしまいます。
否定的な感情がかなでる「どうせわたしのことなんて」や「じぶんのことばっかり」や「だって~に決まってる」などのつぶやきを、あたまのなかでささやきながら日々パートナーとの時間をすごすわけですからね。
もしかしたら、じぶんでもよく観察しないと気づかないくいくらいに、このサウンドに慣れきってしまっている場合もあります。
否定的な感情が主旋律の、この不穏なサウンドに惑わされてしまうと、相手が本当に伝えたいことが聞こえなくなってしまいますし、
第一、じぶんの本心も聞こえにくくなってしまいます。
そのサウンドは、相手に過去に吐かれたコトバや、傷つけられた行動を思いだして鳴りひびいているのかもしれませんし、
日々の言動からパラパラとふり落ちるチリの堆積物から、低音でもれだしてくるのかもしれません。
でも、その相手に対する否定的な感情をきつくきつく握りしめてしまうと、
ボクサーのようなワンツーパンチを食らわすことはできますが、
相手にふれたり、なでたり、だきついたりという、手をひらいてするやさしい行為ができなくなってしまいます。
セクシャルなことはさらにムズカシくなる。
女性はとくに、否定的な感情から、パートナーを軽蔑してしまったり、見下すような気持ちをもってしまうと、(軽蔑は、ふたりの関係に最上レベルのダメージをあたえます)セックスなんてさ・せ・て・あ・げ・るわけないじゃんという、エラそうな態度が発動してしまう場合があります。
じぶんがかたく握りしめているものは何でしょうか?どうしてそれをそんなに握っているのでしょうか。
もう傷つきたくないから、もう悲しみたくないから、じぶんの身を守るために握っているのかもしれません。
それを握り続けることで、相手との率直なやりとりや、心からのハグや、セクシャルコミュニケーションができなくなるとしても、
もっというと、じぶんが思い描くパートナーシップが築けなくなったとしても、そのグーを握りつづける必要があるのでしょうか。
もし、ふたりの関係を良くしたいと望むのならば、すこーしだけその手をゆるめて、
握っている気持ちや感情をちょっとの間だけ横に置いて、
パートナーと接してみたらどうなるか、実験してみてください。
いい変化が起こりますように。
写真はmasala vada/マサラヴァダ。浸水させたチャナダルをミキサーでペーストにして、みじん切りにしたコリアンダーリーフ、玉ねぎ、青チリ、塩、クミンシード、すりにんにく、すりしょうが、ガラムマサラをいれ、まぜあわせて丸めて、カリッとキツネ色になるまで揚げる。ビールにあうよ。
spice+arts やましたのぶこ
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